初めての相撞き


ハンサムなビリヤードへの道のトップへ






 10年以上前、まだ、ネットとリアルは境があって「オフ会」という単語がありました。
 ワタシが歴史の人たちと交流するようになったきっかけは、やはりインターネット。信長さまに関するネットサーフィン(死語?)をしていた時に、各個人が好きな戦国武将をフィーチャリングしたいっろんなサイト(当時、ブログはなかったですよね)があることに気付き(←気付くの遅い)、彼らが集まって定期的に歴史散策(=オフ会)しているらしいことを知り、「参加させてください!」とコンタクトをとったのが始まりでした。
 十数人で、史跡をめぐったり、本物の刀に接する機会があったり、博物館などの企画展に行ったり、武将ゆかりの町全体を歩きまわったり、誰かが車を出して城攻めしたり、京都オフと称して京都・奈良方面に行って関西在住の方と合流したり、各地のお祭りに参加したり、見物に行ったり、バーベキューをしたり・・・活動が広がってゆきました。
 初めてのオフ会で、ランチ後、主催の男性が「拙者は厠へ」と席を立っていったのが、ワタシにはツボで、ワクワクしたのをよーく覚えています。

 10年も経てば、もうオフ会なんて言わなくて、「じゃ、××祭で会いましょう」「いついつに●●があるけど来ません?」といった"お友達"になっています。今では、別に年数を経ていなくても、オフなんて言葉は使わなく、ネットとリアルの境が薄まっているのではないかな、と思ったりもします。
 「ブログ持ってますか?」なんて挨拶が交わされるし、「自分のブログで」なんてことが話の中に入ってくるから互いにブログを持っていることを知る。リアルの他にネットという二重なつながりになってます。知らない人でも、気になればブログにコメントを残したりして、サイトやブログのテキストから人柄や趣味性を想像し、貴重な情報源にはコンタクトをとることが、気軽になった時代? 昔より、いろいろな入口が広がったとも言えます。

 だから、ビリヤードの物理を知りたい、あるいは、ハウストーナメントってどこでやってるの?と思ったら、自然にビリヤードのネットサーフィンを始めていました。もちろん、物理に関する解説はいろいろ見つけ、そしてトーナメント情報そのものよりも、トーナメントレポ、日々のビリヤード日記的なブログにたくさん接するようになりました。また、JPA参戦記もいろいろなブログで、楽しませていただいています。

 そんな中、「コミケに参加されている、かつ、ビリヤードをやっている」方のブログに接し、ちょっと驚いたわけです。
 (一般的にヲタクと言われる)コミケに参加する人でビリヤードをやる人がいるの?!と。(まあ、世間一般の認識は外面的嗜好的な観点から判断しているので、能力的にみると捨てたもんじゃないんですよ。ヲタクは本来ビリヤード向きな頭は持っているかもしれません。)
 趣味の傾向が似てる、と(苦笑)。
 ビリヤードへの考え方も共感する部分が多々あり。
 「どんな方?」と、とても興味深くなりました。

 本格的にビリヤードを始めた2か月前よりは、得ていることが多く、「だいぶうまくなってるんじゃね、ワタシ?」と思うわけで^^;、すると、試合以外で、腕試しに相撞きということをしたくなるのですよね。
 しかしホームで相撞きできる人がいないワタシ。先輩とは相撞きにはならないですし。JPAに参加するようになって、チームの方にはお願いできるカモ的な状況にはなってきましたが。
 その興味を抱いた方のブログのテキストから、いろいろな人と相撞きされていることが推測でき、また、お人柄としてレンジが広い印象を受け・・・ワタシは格下なのでダメ元で、相撞きのお願いをしたのでした。
 それに対し、快いご返事をいただき、その方(Mさん)のホームにお邪魔してきました。
 昔でいう、ビリヤードオフ!(ビリヤードはネット上ではできないので、むしろ、オンなんですが。)


 川崎にあるビリヤード場へ。帰宅ラッシュの東海道線はあまり乗りたくないです・・・なんか、「これでいいのか、ニッポン?」とか思ってしまいましたヨ、、、。遠くから通っている方々、大変ですね・・・。ウチの路線の混雑も有名ですが、カワイイもんだと思いました。
 ビリヤード場は、ワンルームマンション的なお部屋で、片面総ガラス張り。照明が明るく、オフィス内みたいな雰囲気の中に、6台ありました。適度な空調で暖かいのが、嬉しかったです。

 格下と相撞きするのは初めてとおっしゃるMさんと、4-2でゲームをやりまして、4-1という結果。そりゃそうだ、という感じですが^^;
 その後、JPAルールでゲームをしまして、31-19というところ、31-14で負けました^^;
 ワタシはSL2にあがってしまい、しかしまだSL2として戦ったことがなかったので、今日はいい経験させていただきました。
 き、厳しいですね、、、とらないといけない点数が5点増えるって・・・。SL1だったら勝ててたかもしれない^^;。
 試合で負ければSL1に下がるかもしれませんが、でも、下がるのはそれはそれでイヤなわけで^^;
 そして、全然入らない! なーんか、配置を壊している気して、イヤで、申し訳ない気がしました、、、。7-8-9番と残ったフリーボールで、7番落とせず、全ての配置を崩すということをやらかしたり。次は6番なのに7番に向けて出していたとか(6番、根性で入れました^^;が、7番入れられず)。点数付けでMさんの点数を自分の方に入れてしまうとか。極めつけは、フリーボールの際に、的球を堂々と持ってしまった!
 「もしかして、緊張してます?」とMさんに言われ・・・orz。
 あまり意識してはいませんでしたが、初めてのことで緊張してたんですかね、ワタクシ( ̄∀ ̄)。
 そしてやっぱり共通言語が足りないワタシは、ときどきわからない単語があり、解説してもらったり、言い換えてもらったりするのでした・・・。


 Mさんがお使いのキューを使わせていただいたり。スッと伸びる感じは前バランスにしているためらしく。お仕事柄とても器用な方で、タップ交換もご自身でされるようで・・・さすがです。
 ワタシのキューは撞きやすいとおっしゃっていただき、うれしかったです。さすが小雲雀(←プレイキューの名前です。ちなみに、殿の馬からいただいた名前。)。しかし、持ち主が使いこなせていないんですけどねッ。


 「今日は調子が良い日です!」と言っていただいて有難かったです。だって、ねぇ、レベルが低い人と撞くと、たぶん、配置は壊されるし、回ってくる球はヘンな配置になってるし、イニング数も多くなるし、、、調子が狂うから格下と撞きたくないと思う人もいると思うので。
 だから相手になっていただけたことはとても感謝なのです。トーナメントなどの試合では雑談ができないけれど、今日はお話しながらやったので、ほんとに幅広く勉強になりました。
 次はこちらのホームに来ていただきまーす。


2011/02/23



キネマ旬報ベストテン