ご注意!!!
途中から、無駄に"やおい"です。しかも(初めての)蘭丸×信長です。
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陶酔
1579(天正7)年、本願寺と軍事的・政治的に激しい戦いを繰り広げている信長に、森蘭丸の生母・妙向尼は本願寺宗徒の助命と和睦を、蘭丸を通じて願い出た。その働きもあり、本願寺法主・顕如が大坂を退去することで十年に及ぶ石山合戦は終結した。
1582(天正10)年3月5日、武田征伐に出発した信長は、9日、森家の居城である金山城に一泊した。
信長と会談した妙向尼は、本願寺に対応したお礼を伝え、また、息子たちの将来を案じて蘭丸兄弟のことを頼んだ。
その晩のこと------。
「春とはいえ、今宵は冷えるの、お蘭」
「・・・あなたから誘ってくるとは珍しい」
そう言って蘭丸は腕を伸ばした。
背の高い信長の頭を抱き寄せ優しく口付ければ、年上の恋人は、首筋に置いた手に力を入れ、もっと、と強く求めてくる。乳母の乳首を噛み切ったという逸話もまんざら嘘ではあるまい、と蘭丸は思う。
性急に求められ、足を開いた。深く突き上げられる。されるがまま、信長は高い嬌声をあげる。
蘭丸は信長の頭をなでてやる。信長のほどかれた髪の毛の指どおりが心地よい。
信長は、優しい手の動きに心酔する。
「お蘭、もう、イキたい・・・ッ」
「かわいいですね」
「もう・・・・我慢が・・・できぬ」
「私が安土を離れている間、お一人でどうされていましたか?」
「あ・・・ッ・・早く」
信長がうわ言のようにつぶやく。
「抜けるような青い空を見上げ、夜空に輝く月を見上げ、あなたも同じものを見ていると、確信しておりました。」
「はやくッ・・つぅ・・・」
先ほどから会話は成立していないが、蘭丸は気にしていない。
「殿・・・もう限界なのではありませんか?」
「あッ、お蘭・・・ッ、さわっ・・・」
「ダメ。後ろだけでイッてごらんなさい」
「あっ、う・・・ダメだッ・・・・・・あーッ・・・」
信長は白濁したものを自らの腹に散らせた。蘭丸は人差し指でかすめとると、信長の唇に塗りつけた。
「やめろッ・・・」
「ふふっ」
笑んだ蘭丸は、信長の唇に口付けた。息継ぎを許さない激しい口付けは糸を引いた。
指先で身体の線をたどり、普段見える首筋には跡を残さぬように、しかし肩や胸には刻み込むように、口付けた。
信長の息遣いは荒く、開放された気持ちよさを得ながらも、蘭丸の手を探す。
「触ってほしいですか? まだまだこれからですからね。優しくいたわりましょうね」
幼子に言い聞かせるように口説いた蘭丸は、信長の昂まりを優しく、片手で包み込んだ。
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