落語を楽しむ日記
〜2005年〜
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2005.08.03
<三三時代>
『不動坊』
『夏の踊り』
仲入
『(お楽しみ)』春風亭昇太
『三味線栗毛』
ナカジのご贔屓、柳家三三(さんざ)さんの独演会。ゲストが、春風亭昇太さん。
え〜、メモしたものを紛失してしまい、全くかけません。
行って、良かったです。
やっぱり、三三さんはいいと思います。真打披露興行が楽しみです。
独演会には初めて行きました。ゲストがいても、ゲストと絡むわけではないですし、最後に二人でご挨拶、というわけでもないですし、何だかカラッとした印象。落語の場合、こういうものなんですね、きっと。
2005.07.01
<日本演芸 若手研精会 第284回>
『夏どろ』柳家三三
『お菊の皿』入船亭扇里
『らくだ』三遊亭遊馬
仲入
『ろくろ首』春風亭一之輔
『景清』柳家三之助
前座は、春夢さん、『十徳』。
○○のごとく(5)と羽織のごとく(5)=じゅっとく(10)という、ヘンな数え方をする話。
三三さん
ナカジのお目当て。
5月に、紀伊国屋ホールで初めて聴いたときに「おおっ」と思ったので、この席を見つけ来てみたが、演目が同じだった(^^;)。
あっさり、すっきり、小三治さんのまじめな気風を受け継いでいそうで、でもちょっと今風、なところが、好きです。
扇里さん
皿屋敷のお菊さんに会いに行く。お菊さんは美しいという評判がたち、多くの人が、皿を数えるお菊さんに会いに行くようになり、お菊さんは皿を数えることを演芸とするようになった話。
かなり辛かった。
感情の起伏がしゃべりに追いついていない。
遊馬さん
『らくだ』を生で聴けたのは良かった。しかも、通しで(^^;)。
たぶん、大柄な遊馬さんの容貌とかキャラで、この演目が半ば勢いでやれてしまうのだと思うけれど、でも、はんぺんの食べ方とかうまいし、この演目が合ってそうだった。
仲入りでは、みなさんTシャツにジーンズという姿で登場。宣伝などをされていた。
三三さんもちらしを全員に配っていて、もちろん、ナカジも直接いただく♪
「おめでとうございます(←真打昇進のこと)。応援してます♪」なんて言ってみた。
100人を超える客が入っていて、そのうち35%くらいの人がもらえる饅頭当選発表があったのだけれど、ナカジは見事に外れる。ナカジの番号は32番。31、33は当たりなのに・・・。運がないんだなぁ・・・。
一之輔さん
変わった人だけどきれいだから全てを受け入れる、と結婚した妻は、実は夜中に首が伸びる特技の持ち主。夫は首が伸びるところを見てしまい、母親が待つ家に帰る、と言い出す。「お前のおふくろは首を長くして待ってる」と言われ、実家へも帰れなくなる話。
斜に構えた感じが・・・ご本人にはそんなつもりは全くないと思うのだけれど、ちょっとナカジは苦手・・・(ごめんなさい!)
三之助さん
目が見えなくなった人が願掛けをするが、目が治らず、観音様に悪態をつく。願ほどきの日、雷が自身におち、意識を取り戻したときに目が見えるようになっている。とても美しかった妻と「はじめまして(ハート)」の挨拶をする話。
ナカジにはくどい、かな。もう少しさっぱり系が・・・(ごめんなさい!)。
でも、最後の「はじめまして」は、ふわ〜っという印象を抱いた。
2005.05.28
<黒門亭>
『長短』金原亭小駒
『碕山結婚相談所』川柳つくし
『麻のれん』入船亭扇好
仲入
『崇徳院』扇家さん馬
『盗人の仲裁』桂文生
落語協会の2階にある、40名ほどが入れる座敷で行われる、秘密結社的落語会。木戸銭1,000円というのが、いい。
レッスンの後に駆け込む。噺家さん5名中2人めの最中だった。その後から来た人はいなく、遅れて入ったのはナカジだけだったようだ・・・。
高座には、「焼川今」(今、は鏡文字)と書かれている軸が。なぜ今川焼き(笑)???
つくしさん
ストーリーは忘れてしまいました。
女性。
今話題の人やモノなど、固有名詞が多数出てくる、時事的情報が入ったものだった。
聴いていて痛い感じだった・・・。
扇好さん
目の不自由な人が知人の家に泊まり、麻のれんと蚊帳の間に寝たために蚊にさされまくる。主人が、紛らわしいからと麻のれんをはずし、蚊帳だけにしたところ、目の不自由な人は最初に触ったものを麻のれんだと思い、蚊帳の外に出てしまう話。
目の不自由な人の時には目を閉じているので、見た目がわかりやすかった。けれど、しゃべりそのもので判別したいなぁ。
さん馬さん
寺参りで出会った男女は、崇徳院の歌「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ(歌意:いつか再会しよう)」の上句を書いた短冊を交わす。男女はそれぞれで恋わずらいにかかり、それぞれの両親が、この上句を頼りに、互いを探す話。
この話を聴きたいがために黒門亭に行ったのだ。が、さん馬さん、おじいちゃんで、(今日は?)話が全然ダメ。終わった後で、常連と思われる人の会話でも「ありゃ、ダメだな、話になっとらんな」と交わされていた。
文生さん
泥棒が入った先で、この泥棒が作った荷物のせいで夫は妻の不貞を疑い、夫婦喧嘩が始まり、軒下に隠れていた泥棒が出ていかざるを得なくなる。泥棒の説明で夫婦は仲直りし、泥棒と酒を交わす話。
この日の演目は全部ネタ出しで、文生さんは『市助酒』となっていた。突然演目を変えたのだろうか・・・? (どちらも知らないから)どちらでもいいんだけど。
なかなか普通に楽しく、泥棒のマヌケさがおもしろかった。
仲入り前。黒門亭10000人めのお客様がいる、ということで、プチイベントが。
受付でポチ袋をもらった人が10000人めだそうで、20回以上通っているという男性があたったようだ。3人の好きな噺家さんのサインをもらえるとか、てぬぐいがもらえるとか、いろいろなおまけがついていて、出演者との記念撮影もしていた。通っている人にとっては、とても嬉しいことだったに違いない。
2005.05.24
<第485回 紀伊国屋寄席>
『夏どろ』柳家三三
『汲みたて』三遊亭吉窓
『子別れ(下)』三遊亭圓彌
仲入
『紙屑屋』林家たい平
『甲府い』柳家小三治
三三さん
深夜、泥棒に入った先で、逆に金をとられる話。
「横棒を6本ひいただけの名前です」というマクラでナカジのつかみはオッケー。
泥棒に入った人、入られた人の、コソッとした会話が楽しかった。
吉窓さん
マクラからついていけず、寝てしまいました。。。
圓彌さん
別れた夫婦が、子供のおかげでよりを戻す、「子はかすがい」の話。
穏やかなお顔立ちやお声から、人情系がぴったりな方なのかな、と思う。でも、ウルッとくるよりも、ちょっと恥ずかしさが先にきてしまいました。
たい平さん
紙をリサイクルするためにより分ける作業の話。
「さっき、すごい雨が降ってきましたよね。ココに来る途中でビックカメラの軒先で雨宿りをしてましたら、高校生の二人組みが雨の様子を見ていましてね、そのうちの一人が言ったんですよ、"すっげぇー雨だよなぁ、飛ぶ鳥を落とす勢いだよな"ですって」というマクラで客席大爆笑。
言葉の使い方が全然違うのだが、まんざら間違ってもいない感じで、落語よりマクラの方がおかしかった。
小三治さん
ひょんなことから豆腐屋で働くことになった人の、出世話。
高座にあがったとき、拍手はキリリと終り、客席の空気が変わり、シンという静寂が生まれ、びっくりした。
「間」の安定感、落ち着き感、無駄な言葉を省いたすっきり感。さすが「大入」にする方なのだな、と思う。
前座は(おそらく)柳家花ごめさん。
紀伊国屋で5人の噺家さんが出るとなると、前後がなんとなくつながるような、関係するようなマクラだったり、落語の中でポロッと単語を出したり、、、、で、「ライブだ!」と強く思い、また、臨機応変な噺家さんって、すごいな、と思う。
でも、(今日は?)どの噺家さんも言葉の言い直しが多くて驚いた。その都度こちらのテンションが下がってしまったが、仕方がないものなのだろうか・・・?
たぶん、ナカジにとって、その人を見ていなくても誰のセリフかが聞き分けられるのが、すごい噺家なんだと思う。見ていても「今、どっち?」、というのは、辛いし、台本を知っていれば寝てしまう・・・。
2005.05.06
<末廣亭 5月上席>
落語デビュー。
サイトで、上演時間をチェックしただけでそれ以上の深い情報を持たずに行った。
しばらくは、末広亭という寄席の雰囲気を楽しむ。あっち見たりこっち見たり、キョロキョロする。だんだんと、舞台に集中するようになっていった。
偶然、5月上席は、小遊三さんと歌丸さん、それぞれのお弟子さんの真打昇進披露興行となっていて、仲入後、新真打口上があった。
二人の師匠は笑点でもおなじみの方。歌舞伎の口上同様、とても荘厳な雰囲気をイメージしていたのだけれど、口上にも笑いが絶えないのは、落語だから?
口上の司会は米助さんで、後で落語もやったのだけれど、マクラだけの落語、みたいな、どうも、人を落とすような感じの話で、ナカジが好きな笑いはこうではないのだな、とわかった。
後で古典作品を読んでわかったけれど、この日の古典は『青菜』、『そこつ長屋』があった。その他は残念ながらわかりません。
『そこつ長屋』は歌丸さん。
あわてんぼが、死人を見て「これは俺だ」と認識してしまう話。
所作が美しく、羽織の脱ぎ方がピカイチ。
「こういうことなんだなぁ・・・」と芸事の一つであることがよくわかった。
『青菜』は、どなただったか・・・。
客人が来て、お茶うけに出す菜っ葉がなくなっていた場合の合図を取り交わしている夫婦のまねをして失敗する話。