四国八十八ヶ所 お遍路風景(区切り打ち)




お大師様とともに





第2回 2009年3月13日〜17日 8番〜22番

<その2>

●3月16日 歩行距離36キロ●

松本屋→(20キロ)→18番→(5キロ)→19番→(11キロ)→金子や


06:30朝食
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07:00松本屋 出発
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 朝の松本屋。

 市街地を歩く。今度はホントの市街地で、どこの自衛隊の人だい?みたいな、家出人かい?みたいな格好で歩くのも、、、恥ずかしい、、、。

07:30蔵本駅 (通過)
 手前にサンクス有り。

08:00佐古 (通過)
 ファミリーマート有り。

08:25眉山ロープウェイ乗り場 (通過)
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 (ミラージュ的に)鮎川が来たところです。

 東横インに出た。前日のうちにここまで歩ければ、距離をかせぐことができる。眉山ルートが一般的かと思っていたから、昨日、教えていただいて良かった。
 といいますか、17番お参り後、市街地まで1時間半くらいで出られるのだから、歩いてしまった方が、良いです。

08:55二軒屋駅 (通過)
 道路工事の誘導員の方から、お接待で飴をいただいた。

09:30ファミリーマートと、JR牟岐線の線路 (通過)
 この辺りから、赤リュックさんが前を歩く。

10:20県道55号と合流

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 室戸岬まで126キロという表示が! いよいよ室戸! 兵頭!(←ミラージュです、、、)

 ひたすら歩いていき、途中、遍路休憩所でお休みの赤リュックさんを抜く。

 ある地点で、遍路シール通りに55号を渡った。しかしすすむ方向が、18番がある方向とはどうも逆・・・。なんで?と荷物を置き、リュックから地図を取り出した。
 ワタシの後に来ていた赤リュックさん、正しいルートがわかったのか、55号を渡りなおしている。
 違うなら教えてくれてもいいのになぁ〜、と恨めしく思ってしまったが、これも修行。人様を恨んではいけない、と。
 ザックを背負いなおしている間に赤リュックさんを見失い、どっちに行っていいか、わからなくなる。通りすがりのおばちゃんに聞くと、こっちだ、と55号を渡る方へ誘導される。
 おばちゃんが親切で、18番の方へ行くから一緒に行きましょ、と言ってくれる。
 55号を渡ったところで、わき道に入り、すると、遍路シールが目に入るようになった。
 「おばちゃん! 遍路シール見つけたので、もう大丈夫です! ありがとうございました!」とお別れする。

11:2018番 着
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 赤リュックさんが本堂でのお参りを終えたところで、「迷ってたの?(笑)」と言われ、閉口。・・・これも修業。
 コンビニのパンで昼食タイム。お寺でご飯を食べる、というのもけっこういいものです。

11:4518番 出発
12:4019番 着
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 毘沙門天があり、ミラージュ的に、『今空海さま・・・』と景虎さまにお参り。

13:1019番 出発
14:0522号線入り
 (ミラージュ的に)星の岩屋の方向。
 車道の山道をひたすら歩く。

 何か横から声がして、驚いて振り向けば赤リュックさんが休憩していて、「気ぃつけろッ」と先に行くワタシを気遣ってくれた。お寺ですれ違うたびに声をかけたりしていても割と無視されていたので、驚くと同時に嬉しかった。
 遍路はお互い様だし、お大師様は1人で黙々とやることを望んでいたわけではないでしょうから。

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 義明、に反応(^^;)。(←ミラージュです。)

14:20休憩
 遍路地図にある、ローソンまで休憩しない予定だったけど、ローソンがあるのかが想像できない風景が続いてたので、休憩をとる。

14:40ローソン発見! 16号と合流
 この16号、めちゃくちゃ幹線道路。途中から非常に狭いのに、トラック、バスがビュンビュン。雨だと最悪なのが想像できる。

 宿がある鶴林寺入口までの長いことッ!
 昨日までの日々より1.5倍歩いていたので、ヘトヘト。ある時点から、もう宿に行くだけだし〜と、開き直り、早く行こうとはせず、ダラダラと歩いた。
 途中、無人のお接待があり、みかんをいただく。

 そして、「岩屋まんじゅう」という看板が! (ミラージュ的に)高耶さんが食べたかはわからないけど、お大師様の伝説だし、立ち寄って購入。

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 ふっくらとした皮の中に栗が1個と白餡が入っています。栗を星に見立てている感じ♪
 おいしかったです。

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 滝口清水堂/徳島県勝浦郡勝浦町


 【金子や】

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 お部屋は、テレビ、ハンガー、コンセント有り。
 ティッシュなし。水道は各階共通。
 物置のような位置、空間で、独立した空間をいただいてると思えば、良いデス。
 コンビニでコーヒーを確保していたのにお湯ポットがない!と思ったら、1Fの共有空間にお湯・お茶が出る機械が有り。


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 夕食。お部屋ごとのテーブルになっていて、一つのテーブルに2部屋の方が座る、という感じでしたが、女性はワタシだけのせいか、一人テーブルでゆったりと、それでもお仲間さんと話しながら食べました。
 静岡さんと再会。「お嬢さん、元気でしたかな」と言われ、「ご無事にお着きで何よりです」と返礼。
 行者さんは、眉山ルートを通ったらしく(エッ・・・)、迷い、ダラダラ歩いていたワタシよりさらに遅く宿に着いたらしい・・・(@_@)。市内ルートを勧めてくださったのに。
 明日で皆さんとお別れ。皆さん、まだ打ち続けます。




●3月17日 歩行距離21.5キロ●

金子や→(3キロ)→20番→(6.5キロ)→21番→(12キロ)→22番→JR新野駅→JR徳島駅


06:30朝食
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06:45金子や 出発
 静岡さんと歩きはじめ。
 既に行者さんは出発しているらしい。
 標高はそれほどないハズなのに、かなりの登山。
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 19番からダイレクトに登るのはしんどいよなぁ〜と思った。

07:4820番 着
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 昨年ミラツアーでココに来たとき、ここに駐車したし、このトイレに入りました。懐かしい〜と思って写真に。
 トイレの横が、登山口になっていて、今、ソコに出てきたわけです。

 納経所で、団体さんの納経帳面をドッサリ持っているツアコンみたいな方が「やってあげてぇ」と割り込ませてくれた。ありがたい。
 お寺さんから、「金子やさん組?・・・一時間か、そりゃ早いな・・・次はその白い建物の向こうからね」と案内してもらう。
 歩きの、若い女性(に見える女性)は、割といろいろなところで親切にされます(笑)。

08:0720番 出発
08:4519号に合流
09:35階段!
 このテの、山中にある丸太の階段で、いっつも行者さんと距離が生じる!
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 この階段がクセモノで、本当に辛いのだ!

10:1021番 山門着
 ここから本堂までが遠いッ! 急ッ!
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 執事ですよ、執事ww。

 太龍寺は、これまでの中で最もワタシにしっくりくるお寺でした。居心地がいいといいますか。どこに立てばいいかがわかるといいますか。
 なので本堂にあったおみくじを、思わず買う。
 大吉・・・。

 お昼タイム。行者さんもお昼を。
 静岡さんや赤リュックさんが到着。
 赤リュックさんに促されるように行者さんが出発し、ワタシも出発。ここで静岡さんとはお別れとなってしまった。

10:5521番 出発
12:10195号 合流
 遍路小屋で休憩していると、途中で追い抜いてしまった行者さんと赤リュックさんが到着。
 赤リュックさんをおいて、行者さんと出発。
 行者さんに先導されるかのように、ひたすら22番へ割りと急ぎ目で歩く。
 というのも、徳島行きの電車に乗る、というタイムリミットがあったから。

 もうないだろうと思っていたら、途中、まさかの丸太の階段があり、ここは一息もいれずに行者さんの後に続いた。

13:2522番 着
 そんなことで、恐ろしく早く22番についた。

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 これだと1本早い電車に乗れる、とタクシーに電話。
 次の予約上すぐに行きますということで、それに対応するためには、本堂のお参りと納経でタイムリミット。次回に22番のお参りから始めることにする。

 行者さんに、岩屋まんじゅうをお礼に差し上げ、まだ続く旅のご無事をお祈りして、お別れした。
 4日も一緒に苦楽を共にすると、情が生じてしまうもので、ほんと、寂しい気持ちになる。タクシーに乗るや、涙があふれ出た。

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 新野駅前にある喫茶店で休憩。

14:27JR新野駅 出発
 途中の阿南駅で車輪が連結された。徳島から阿南までの電車が線路を移動し、前方に連結された。真ん中は、ちゃんと通路となっている。
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 地元の人にとっては日常でしょう。やたら写真を撮り、車内をウロウロしていたワタシは、変な人だったに違いない。

 徳島のホテルにチェックインし、おみやげを買ったりするために外出。
 るるぶにのっていた、どこかの札所から車で10分というラーメン店が駅近くに出店していることを知り、行ってみる。

 徳島ラーメン いわた
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 1.とんこつ、鶏ガラベースのしょうゆラーメン。
 2.生卵が入る。
 3.バラ肉がのる。
 という特徴があるらしい。どうせなら、と「バラ肉スペシャル+生卵トッピング」を注文。
 生卵が特徴なのに、トッピングでないといけないなんて・・・。
 すき焼き風と言われるそうですが、匂いはそうで、でも味は違う。適度にしょぱい醤油系。
 麺とスープのからまり方はすごい。口の中でとろみを感じます。



 ご縁でいろいろな方と会い、いろいろなモノをいただき、このまま88番まで歩きたいくらいに充実した日々を送りました。
 みなさまに感謝です。
 次回以降、どんな旅になるか、楽しみです。






第2回<おまけ> 8番〜22番

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